Okada Hiroshi の blog

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投資信託の分配金と税金について

よく、投資信託の解説で分配をするよりそのまま運用したほうが複利の効果が得られて得、よって分配しないほうが得ですという説明がされています。 僕は、このような説明を読むたびに、不親切な説明ではないかと疑っていました。 日本で売られている投資信託の多くは + 分配を現金で行う投資信託 + 分配金を自動的に再投資する投資信託 + 分配しない投資信託 に分類されると思いますが、自分で分配金を再投資する場合 1.と2.は手間だけの問題なので、1.2. と 3. のどちらかが有利になるかという問題だとおもいます。 1.2. と 3. の比較でよくされている説明が、税金分が再投資に回せるので 3. の方が得ですよという説明です。 税金の額がずっと変わらないのならそうかも知れませんが、どう見ても日本は増税の方向に向かっていると思われます。 現に平成20年には優遇税制が撤廃されて、税率が10%から20%に上がります。

ちょっと計算をしてみました。 ある投資信託が年率10%に成長をするとして、 1年目の税率が10% 2年目の税率が20% の時、2年間運用して引き出すといくらになるかの計算です。 |\|無分配|分配+再投資| |最初の金額|100|100| |1年目|110|100+10| |1年目の税金|0|1 =1010%| |再投資額|110|109| |2年目|121|119.9| |2年目の税金|4.2 =(121-100)20%|2.18 =(119.9-109)*20%| |計|116.8|117.72| 計算結果は、分配+再投資の方が得という事になりました。

もちろん税率が変わらなければ、分配するよりも再投資したほうが得になります。 (僕の計算だと税率が10%で変わらなければ、118.9 対 118.81 で分配しないほうが得になります。)

一番得になるのは、税率が上がる直前に分配する事ですが。必ずしもそのように機動的に運用する投信ばかりではない(だったら毎回分配したほうがマシ?)ので、そのへんは良く調べたほうがよいと思います。